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アッキーレ・カスティリオーニ [New Items]

アッキーレ・カスティリオーニ

Achille Castiglioni

アッキーレ・カスティリオーニ

( 1918-2002 )
イタリア

近代照明デザインの名作を生み出したイタリア出身のインダストリアルデザイナーです。
代表作に、兄ピエル・ジャコモと共同で制作した名作「アルコランプ」があります。

イタリアのミラノ生まれで、ミラノ工業大学の建築学科を卒業します。
大学を卒業後は、兄と共に建築デザイナーとしてキャリアをスターとさせ、建築やインテリア、そして展示会のデザイン、そのほかにも家具など様々なデザインを手がけてきました。
その後、兄が事務所から独立したあとは、その時点で必要とされている時代に合わせた家具や照明などのデザインを製作していきます。

1962年には、イタリアのメラーノに創設されたモダン照明のメーカーである「フロス社」に、デザイン部門の責任者として兄と共に招聘されます。同社では、新たなテクノロジーや素材を用いたフォルムを実験的、且つ伝統的に表現しながら、家具や照明、さらには都市計画に至るまで数多くのデザインを手がけました。

中でも、カスティリオーニの代表作でもあり、アッキーレ&ピエル兄弟による1962年に発表された大理石のベースから優美なアーチを描いて伸びるアームが特徴的な「アルコランプ」です。天井から吊るすことなく、テーブルを照らすランプを作ろうという発想から生まれたアルコランプは、大胆で優雅な曲線を美しく表現したシンプル且つ近代照明の傑作とされています。
また、同年に発表されたフロアライトの「トイオ」は、自動車のヘッドライトをむき出しのまま用いることとはじめ、フレームには釣り竿を組み合わせるなど、モダン照明デザインの革命的なデザインとして注目されました。
新しい価値観を象徴する彼独自の感性を生かした家具や照明のデザインは、現代に至るまで多くの人々に愛され続ける作品として息づいています。

1970年以降は、ミラノ工科大学建築学科教授として教鞭をとり、若いデザイナーを育てることに尽力してきました。
世界的に最も長い歴史をもち、権威があるデザイン賞とされる「コンパッソ・ドーロ」を9回も受賞するなど、このほかにも数多くの作品が称えられています。

個人的な思考だけでなく手にとる人がより快適に使えるようにと常に考えてデザインを手がけてきたカスティリオーニは、現代ではイタリアデザインの巨匠と呼ばれて世界的に高い評価を受けています。

そして現在、彼の作品はニューヨーク近代美術館やロンドンのビクトリア&アルバート博物館などに多数収蔵されています。

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