デザイナーズ家具【ユーデザイナーズ】

アルネ・ヤコブセン [New Items]

アルネ・ヤコブセン

Arne Jacobsen

アルネ・ヤコブセン

( 1902-1971 )
デンマーク

アルネ・ヤコブセンは、デンマークで生まれたモダン様式を代表する建築家でありデザイナーです。
家具の歴史に革命を巻き起こした「セブンチェア」は、世界一売れているスタッキングチェアとしても有名で、これまでに販売された台数は700万台を超えるともいわれています。 家具や建築など、一貫したデザインを追い求めた姿勢は近代建築の巨匠の一人とされるミース・ファン・デル・ローエの影響を受けてのことだといわれています。

貿易商を営む父と母のもとでコペンハーゲンに生まれ、もともとは画家になることを目指していたといわれています。
その後は、芸術アカデミーに入学して建築の教育を受け、1925年のパリ万国博覧会においてデンマーク・パヴィリオンの椅子の設計に携わりました。これにより大きくその名が広まり、デンマーク国内で住宅設計の依頼を多く受けるようになったことから1930年に設計事務所を設立しました。

1940年にスウェーデンへ亡命し、第2次世界大戦が終了したことでデンマークへ帰国するまでは建築設計が中断していましたが、その後1950年代からは現代にも受け継がれる世界的に有名な家具のデザインをはじめて名作を多数発表します。
蟻を連想させる「アントチェア」をはじめ、白鳥をモチーフにした「スワンチェア」、特徴的な曲線で高級感溢れる「エッグチェア」、そして北欧デンマークを代表する「セブンチェア」は没後も継承され続けて、現在も一般住宅はもちろん飲食店やホテル、公共施設などでもよく使われています。

世界中から常に高い評価を受けている北欧家具の基礎を築いたとされるアルネ・ヤコブセンは、伝統的なデンマークのデザインに機能主義を取り入れたモダン様式を代表するデンマークデザインの父とも呼ばれる人物です。

すべてのデザインを自ら手がけるという完璧主義を貫き、建築以外にも家具やインテリア、そして小物までをトータルデザインする手法は彼の人柄を連想させる有名なエピソードです。

家具のほか彼がデザインして設計した代表的な建築作品に、初期に設計したベラヴィスタ集合住宅のほか、盟友エリック・ムラーとの共同設計のオーフス市庁舎、最高傑作と呼ばれるラディソンSASロイヤルホテル、生涯最後に作ったデンマーク国立銀行などがあります。
時代を超えて世界中で高く評価され続けるアルネ・ヤコブセンが生前残した建築物の設計や家具デザインなどの輝かしい業績は、世界の文化遺産として半世紀以上たった今もなお愛され続けています。

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